レガシーのディーゼルとは

レガシーのディーゼル仕様車がヨーロッパで公開されました。スバルが3年の年月を費やして完成させた、 乗用車としては世界初の水平対向ディーゼルエンジン搭載のレガシーです。ここで、車にあまり詳しくない人の ためにこのレガシーディーゼルの存在意義を説明してみましょう。

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CO2の排出量がきわめて少ない

まず、ディーゼルエンジンというと、日本では排気ガスをもくもくと排出して走り回り、 騒音もうるさい環境破壊の代表格のような取り扱いを受けています。 実際にディーゼル規制によって首都圏近郊では古いディーゼルエンジンを積んだ自動車は走れなくなっていますし、 NOxなどの排出により光化学スモッグを発生させる原因として、 東京都の石原慎太郎知事などがディーゼル車の締め出しに躍起になっていたのも記憶に新しいところです。
そのおかげで日本ではディーゼルエンジン搭載の乗用車はほとんど走っていません。 ただ、メリットもいくつかあります。それはCO2の排出量がきわめて少ないことです。 特に二酸化炭素の排出に伴う地球の温暖化などの問題が表面化してきてから、ヨーロッパを中心として、 ディーゼル車へのシフトが続いており、EU諸国ではディーゼル車が半分を占めているそうです。 日本とは正反対の動きですよね。環境面以外で見てみても、ディーゼルエンジンのうるさいとか、 乗っていて振動が激しい、といったイメージは、現在の実情にそぐったものではないといえます。

水平対向エンジン

ディーゼルエンジンの技術改良によって、現在ではディーゼルだからうるさい、揺れるといったことは皆無で、 メルセデスベンツなどの高級車メーカーもこぞってディーゼル車を採用しています。 レガシーのディーゼルもこういった流れに沿ってヨーロッパ向けに開発されたものです。
レガシーのエンジンは水平対向エンジンといって、ピストンが左右に水平についています。 普通のエンジンなら、やや角度を付けて左右対称に並んでいる(V8エンジンなど)か、 まっすぐに並んでいる(直列エンジン)といったエンジンがほとんどです。
この水平対向エンジンの場合、左右に往復するピストンが左右対称に動くため、エンジン自体が振動を吸収する 働きをして、ガソリンだろうが軽油だろうがほとんど振動がないという理想的なエンジンにしあがるのです。 これがV8エンジンなどだと、バランスシャフトというバランスをとるための部品を取り付ける必要があり、 水平対向エンジンはこのシャフトを取り付ける必要がない分だけ、 内部の構造がシンプルに仕上がるといっていいでしょう。

スバルの技術力

日本でのレガシーディーゼルの販売は、ディーゼル規制の影響もあり、 さらに排ガスに含まれる有害物質を減らさなくてはいけないため2010年以降になるとのことですが、 わずか3年で水平対向ディーゼルの実用化にこぎつけたスバルの技術力をもってすれば、 この高級なレガシーのディーゼルエンジン日本車に乗れる日もそう遠くなさそうです。

レガシーのディーゼル